矛盾したことを言っているように思われるかもしれませんが、【心理療法】の進行の妨害をするものが、『意識的』な《思考》である場合がございます。
『意識』は『無意識』の変化を『本能的』に守ろうとし、『無意識』の変化を妨害いたします。
よって、【心理療法】をおこなっていく際に、『意識的』な《思考》がどんどん膨らんでいってしまう場合は一度それを止めなければ、なかなか【心理療法】をおこなっていけないという『現実』があります。
【心理療法】は《思考》して何が正しいのか、何が間違っているのかを議論して展開していける[性質]ものではなく、まずは方針や方法に従い、《行動》を積み重ねて進展させていくという特徴のものであり、その方がより効率的なため、相談者様はより早く【心理療法】の効果を《感覚的》に実感していくことができると思います。
そうして【心理療法】を進行していくことで・・・
「何故か分からないが、感覚的にできるようになってしまった」
「何故か分からないが、幸せな感覚になっていった」
・・・という効果が出てきます。
『カウンセリング こころの相談所』心理カウンセラーにある程度、身を委ねていただいて、カウンセリングの方針や方法に合わせていただくよう、何卒よろしくお願いいたします。
【心理療法】をおこなっていく場合、心理カウンセラーは【心理療法】をおこなっていくための「必要な情報だけ」をまずは聴取するために《クローズクエスチョン(閉じた質問)》をおこなう場合がございます。
【心理療法】をおこなっていくためには、【フリートーク】としっかり『区別』する《意識》を持つ必要があります。
以下に、《クローズクエスチョン(閉じた質問)》の例を記載します。
[良い例]
心理カウンセラーの質問:
「ご主人と結婚して良かったと思う部分はありますか?」
相談者様の回答:
「はい。」
[あまり良くない例]
心理カウンセラーの質問:
「ご主人と結婚して良かったと思う部分はありますか?」
相談者様の回答:
「まーーー、ありますけど、良くなかったなーーと思うことの方が実際多いですよ。そういえば先生聞いてくださいよ。主人ったら、いつも洗濯物は洗濯かごに入れるように言っているのに、また脱いだ服をリビングに置いたままにしていたんですよ。もーーー何回も言っているのにストレスがたまります!!どう言ったら主人が言うことを聞くようになるか教えてくれませんか?」
フリートークの時間も設けておりますので、そちらの方で相談者様のお話を幅広くお聴きしたいと思います。