[詳細3-1-1]すぐにまとめない、すぐに結論を出さないように抑えていただきたい理由

すぐにまとめたり、すぐに結論を出さないと以下のようになる方もいらっしゃると思います。

 

  • 「なんかモヤっとする・・・」
  • 「なんかスッキリしない・・・」
  • 「なんとなく不安だ・・・」

 

以上のように感じる場合があるとは思いますが、パターン的に、いつも、どのようなケースでも、例外なく

「その状態をすぐに解消しなければ間違いなく大変なことになる!!」

と思われているとしたら、恐れながら申し上げますと、それ自体が『認知の歪み』だと考えます。

正直言って、もっと上手な心の使い方が実際あるのです。

柔軟な『モード切替』で上手に『矛盾の両立』ができれば大した問題ではございませんし、そもそも問題だと思わなくなることも可能なのです。

「なんとなく・・・」という無意識には大した理由、確かな理由がない場合が多いです。

まずは、その《衝動的な欲求》を抑えるように『訓練』するか、他に有り余るほど実際に存在している《ポジティブな欲求》に注目を切り替えられるよう《心理的柔軟性》の《スキル》を獲得できるよう『訓練』していき、最初の大事な土台となるべき《能力》を獲得していくことが必要不可欠なことです。

 

正直、心の深い部分にある問題に対して、相談者様がすぐに見通しが立つようにはならないと思います。

心の深い部分にある問題を解決していく短時間で理解することが非常に難しい計画は、正直、心理カウンセラーの頭の中にあればよいと考えます。

現実問題のお話をしますが、「まずはそれを全て理屈で理解しなければいけない!!」ということだと、まず説明だけで少なく見積もっても10時間以上は間違いなくかかると思いますし、説明することを重視するサービス方法ではありません

 

また、心理カウンセラーが目指す理想的なカウンセリングの結果は、相談者様が「何故か分からないけど良くなった」と知らないうちに変化していたことに気づく結果です。

 

何もかもを伝えることは、変化を過剰に嫌う『普遍的無意識』を呼び起こすことになりますので、それも計算した高度な計画を立ています。

 

恐れながら申し上げますと、いくつかの『知識』が安心を与えてくれるのではなく、必要な『時間』をかけ、『訓練』して得た《スキル》により安心を得られる状態になるか、または、そもそも問題を問題だと思わなくなる状態になっていくでしょう。

 

大変なように感じられると思いますが、心理療法などを駆使して、上手に『モード切替』を起こしながら臨機応変にカウンセリングを進めていけば、前進していくことができるのではないかと経験から考えます。